軽いと思ったら重いとき

Adaptatio of the gain of the corrective lifting response in object manipulation transfers across the hand

27 July 2024, Scientific Reports vol.14, 17301

 小学生でもわかるアブストラクト

私たちが物を上手に扱うためには、動きがうまくいかないときにすぐに修正する反応が必要です。
例えば、物が重すぎて持ち上がらないとき、体はすぐに力を増やして持ち上げようとします。
この反応は、何度も物を持ち上げるときに適応します。
この研究では、この反応が手を変えても同じように適応するかどうかを調べました。
結果は、一方の手で学んだことがもう一方の手にも影響を与えることがわかりました。

 中学生でもわかるアブストラクト

私たちが物を上手に扱う能力は、動きを邪魔する問題が起きたときにすぐに修正する反応によって支えられています。例えば、物が予想より重くて持ち上がらないとき、修正反応が起こります。この場合、物が持ち上がらないという感覚が約90ミリ秒以内に持ち上げる力を増やす反応を引き起こします。重要なのは、人々が何度も物を持ち上げるとき、時々予想より重い物を持ち上げると、その修正反応がその重さに適応することです。この研究では、この反応が手を変えても適応するかどうかを調べました。訓練の段階で、参加者は左手か右手のどちらかを使って3ニュートンの物を持ち上げ、時々9ニュートンに増える物を持ち上げました。その後、参加者は反対の手で物を持ち上げました。最初の試行で、修正反応は高いままで、手を変えても適応することがわかりました。この結果は、一方の手で行った持ち上げの経験が両方の手の修正反応を更新することを示しています。

Adaptation of the gain of the corrective lifting response in object manipulation transfers across the hand doi:10.1038/s41598-024-66184-w