南極海はたくさん吸う

Direct observational evidence of strong CO2 uptake in the Southern Ocean

24 Jul 2024, Science Advances, vol.10, issue30

 小学生でもわかるアブストラクト

南極海は地球の気候にとって大切で、人間が出す二酸化炭素(CO2)をたくさん吸収します。
でも、どれくらい吸収しているかはっきりわかっていません。
新しいデータを使うと、今まで考えられていたよりも25%多く吸収していることがわかりました。
温度やデータの取り方を工夫すると、もっと正確にわかるかもしれません。

 中学生でもわかるアブストラクト

南極海は人間が排出する二酸化炭素(CO2)を吸収する重要な場所で、地球の気候にとって大切です。
しかし、南極海のCO2の吸収量には不確かさがあり、直接の確認が不足しています。7つの異なるデータを使って調べたところ、船のデータよりも25%多くCO2を吸収していることがわかりました。海の表面の温度差やデータの時間的な解像度を考慮することで、この差を埋めることができます。ガスの移動速度は主な原因ではありません。浮遊するデータやモデルは、実際のCO2の吸収量をかなり過小評価しているかもしれません。
私たちの研究は、南極海がこれまで考えられていたよりも多くのCO2を吸収している可能性があり、温度の補正やデータの解像度を高める必要があることを示唆しています。

Direct observational evidence of strong CO2 uptake in the Southern Ocean DOI: 10.1126/sciadv.adn5781